何だか梅雨の時期という感じがしない6月ですね。
と言いつつ、もう今日で6月も終わり。
今年も半年が過ぎましたか・・・早すぎる。
さて、前回のスーツウエットクリーニングの続きです。
バタクハウスカット(batak House Cut)のウールスーツ。(僕の私物です)
メンズパンツをハンドアイロンで仕上げていきます。
水の影響を受けるのは何もウール生地だけではありません。
裏地のキュプラ生地にも影響は出ます。
キュプラは水の影響を受けやすく、吸収して収縮してしまいます。
このままの状態でアイロン仕上げをしても、しっかりと復元出来ません。
ですので、キュプラ生地からハンドアイロンで仕上げていきます。
キュプラ裏地へのアイロンプレスを行った状態。
これからウール生地のアイロンプレスに移ります。
一旦、ウール生地全体にアイロンを入れてフラットな状態にしてからクセ取りを含めてクリースラインを入れていきます。
ハンドアイロンでしっかりと熱と圧力を与えてプレスしているのでクリースラインも取れにくいですよ。
機械でのプレスとは違いますからね。
クリースラインを落ちにくくする加工もありますが、品質の良いウール生地に対してダメージも与えますし僕はオススメ出来ません。
大切なお洋服は、やっぱり手間隙を掛けた手仕事でのお手入れでないと。