ドライクリーニングという洗浄方法はデリケートな衣服も安全にお手入れをする事が出来ます。
デメリット(水溶性汚れの除去が難しい)も持ち合わせていますが、上手く活用する事でそのデメリットもカバー出来ます。
それ以上にメリットの方が魅力的な洗浄方法です。
そのドライクリーニングも品質が悪ければ逆に衣服にダメージを与える事になってしまいます。
インターネット上で囁かれているドライクリーニングの悪い部分は品質の問題です。
ドライクリーニングという洗浄方法が悪い訳ではありません。
この部分が非常に残念に思います。
当店ではドライクリーニングの毎始業時にドライクリーニング溶剤(洗浄液)の状態を写真に撮ってブログにアップしています。
そのブログはこちら ⇒ クリーニングと、しみ抜きとアイロンの日々
こちらで溶剤の状態をご覧下さい。
溶剤の状態(透明度)だけでは品質が良いとは言えないんです。
色々と判断材料もありまして・・・。
酸価値測定。
ドライクリーニング溶剤の溶け出した脂肪酸の量を測ります。
ドライクリーニングは溶剤を繰り返し使用しますので、その溶剤を濾紙や活性炭・脱酸剤等を使用し清浄化します。
それでも捉えきれなかった汚れはドライクリーニング溶剤中に残留していきます。
その汚れの一部に脂肪酸があり、その値を測定する事でドライクリーニング溶剤の状態を知る事が出来ます。
一般的には0・3以下ですが、当店では0・2以下で管理します。
次にソープ濃度。
ドライクリーニング溶剤に入っているドライソープ(ドライクリーニングの洗剤)の量を測定します。
このソープ濃度を管理する事は結構大変。
色々な要因で変動しますのでデータを取る事も必要になります。
当店ではデータも取り、ソープ量の挙動も把握していますので安心してご利用下さい。
上記の「酸価値」はひと月に一度。
「ソープ濃度測定」はフィルターやカーボン交換をした時は毎業務終了時に。
安定してくれば週の最終洗い日に確認の為に行います。
週の最終洗い日にはドライクリーニング機の掃除(ボタントラップ周辺)も行います。
過去のブログでも紹介していますのでご覧下さい。 ⇒ 週末は
お客様からお預かりさせて頂きました衣服は、僕(田中弘)が責任を持って安全に丁寧にお手入れをさせて頂いています。
他店との違いを実感してみて下さい。