ウールニットの水洗い後の仕上げ

水洗いさせて頂いたカシミヤセーターの編地表面です。

 

左下が自然乾燥したのみの編地。

 

右上がアイロンで繊維を整えてブラッシングした編地。

 

 

アイロン掛けをしていない編地の方はウール繊維が水の影響を受けて縮れが大きくなり毛羽が乱れている状態です。

 

このままだと見た目にも悪いですし、着用中に毛玉の発生する確率も高くなります。

 

ですので、アイロン掛けをして繊維を整えた状態が右上の編地です。

 

 

よく、セーターのアイロン掛けは 「 アイロンを浮かせながらスチームを掛ける 」 と言われますが・・・水洗い後のウールセーター(カシミヤ製品や品質の良いウール繊維)の場合は押さえ気味にアイロン掛けをしなければ繊維が元の状態に収まりません。

(ウール繊維は復元力がありますので、少々押さえても大丈夫・・・アクリルにはアイロンがけしないで下さい!)

 

取り扱い絵表示で 「 水洗い可能 」 となっているウール編地であれば、スチームを与えるだけで十分ですけど・・・。

(ウール繊維の性質の違いです)

 

上質のウールやカシミヤ繊維を用いたニットを水洗いした場合は、やはりアイロン仕上げが必要となります。

 

それと、ブラッシングも必要ですね。

 

シッカリとウール編地を整えてブラッシングする事によって、しっとりとした滑らかな風合いも出ます。

 

 

本来はキチンと収まっていたウール繊維が水の影響を受けてしまい乱れてしまうのですから・・・ウール素材の水洗いはやはりリスクが高くなります。

 

 

良い品質の大切なセーターであれば、ぜひクリーニングをご利用下さい。

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