カシミヤコートや品質の良いウールジャケットのお手入れは

久し振りに「相棒」を見ましたが、なんともショッキングなタイトル。

「米沢守、最後の挨拶」って・・・。

ついに米沢さんまでいなくなるのか・・・って思ってしまいました。

まだ残られるようなのでホッと一安心。

右京さんは珍しくダブルブレストのコートを着られていました、今期からなのでしょうか。

 

 

さて右京さんのコートやスーツにも仕立てられていると思われるカシミヤや品質の良いウール生地は質感も滑らかで独特の心地良い風合いを持っています。

その風合いが”クリーニングによって損なわれる”と言われることがあります。

インターネットからの情報などではよく見かけるかも知れません。

 

原因は”ドライクリーニングをするとウールの持つ油脂分が落ちる為”だそうで・・・。

ドライクリーニングという洗浄方法は油分の除去に優れているからというのが根拠のようですが。

このブログでも何度か書いていますが、ウールに残存する天然の油脂分がドライクリーニング溶剤で溶解する事はないですよ。

 

”ドライクリーニング後に風合いが損なわれた”と感じられるのであれば、それはご利用されたクリーニング店でのドライクリーニング洗浄の方法が悪いかった為だと考えられます。

油脂分云々ではなく、洗浄方法が間違っていた為に生地もしくは繊維が洗浄方法によって傷んでしまった結果だと思います。

 

実際に「ドライクリーニングで風合いが変わってしまった」とのご相談もお受けしますが、良くお聞きするとどうもご利用されたクリーニング店の品質が・・・という事が感じられます。

クリーニング未処理のカシミヤや品質の良いウール生地で仕立てられたお洋服を当店でドライクリーニングさせて頂くと、皆様ご満足して頂いていますよ。

 

「ドライクリーニングをするのが怖いから・・・水洗いで」とおっしゃられる方もおられますが、丁寧にお仕立てされたジャケットやコートなどは裏地や芯地などが水の影響を受けてしまうのでオススメしません。

上記の理由(ドライクリーニングはウール生地の風合いを損なう)からでしょうか水洗いを勧められている服屋さんも結構いらっしゃるようですが・・・。

”汗をかいて汚れているから”とか”臭いが気になるから””広範囲に汚れている”と言った理由なら水洗いをオススメしますが、通常のお手入れで水洗いをするのはリスクが高いです。

 

ドライクリーニングに対する誤解から、リスクの高い水洗いを選択されるのは間違いです。

服屋さんはドライクリーニングを詳しくお知りになりませんからね。

 

「クリーニングが怖くてカシミヤコートのお手入れが出来ない」と思われているなら、是非一度ご相談下さい。

きっとご満足して頂けますよ。

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