家庭用ドラム式洗濯機について

家庭用ドラム式洗濯機は「節水」が当たり前のようになっていますが、「節水」に拘らなければ洗いの質も変わるんですけどね。

と言うか、「節水」では良い洗い方が出来ないと思うんです。

ドラム式洗濯機で水量が違えばドラム内での衣服の動き方や衣服に与えるダメージに違いが出ます。

と言う訳で、業務用水洗機ですが同じドラム式なので動画を撮ってみました。

※ドラムの回転力は当店のランドリークリーニング(白衣やシーツ、一般的なYシャツ等強い機械作用にも耐えられるアイテム限定で用いる洗浄力の強いクリーニング方法)用のものです。

※当店のランドリークリーニング(白衣やシーツ、一般的なYシャツ等強い機械作用にも耐えられるアイテム限定で用いる洗浄力の強いクリーニング方法)は中水位での洗い方です。

※水量に応じた洗剤濃度で洗っています。

※浴比とは衣服重量(kg)に対しての水量(L)の比です。

※サンプルとしてバスタオル4枚とフェイスタオル10枚程を洗っています。

衣服に対しての水量が少ない(低浴比)の場合

衣服に対しての水量が少ないので低い地点から遠心力が掛かった衣服が上まで持ち上がって落下する叩き洗いになっています。

落下する程度の力なので見た目のインパクトの程には汚れを落とす力としては弱いように思います。

叩き洗いも強い力を与えて叩けば汚れ落ちも違うと思いますが、そうすると生地が傷みますね。

汚れを弾き出すために生地組織も一緒に破壊していると言う事ですからね。

生地へのダメージがある割に汚れ落ちが良くない、家庭用ドラム式洗濯機のイメージはそんな感じでしょうか。

それに水量が少ないと「すすぎ」も十分に出来ませんね。

「すすぎ」が不十分だと汚れの残留や臭いもそうですが風合いも悪くなります。

家庭用ドラム式洗濯機は風合いが悪くなるというのも「すすぎ」が不十分だからかも知れませんね。

クリーニングでも一昔前まではこのように衣服に対して水量が少ない状態、低浴比で洗う事が洗浄力は高いと言われていました。

業務用洗濯機(ドラム式)の場合の低浴比は1:4位だった思います。

家庭用縦型洗濯機だと1:10が標準のようです。

この浴比も衣服によって差(タオルは多量の水を吸収する等)があるので、あくまでも参考として。

昔はデリケートな素材や色使いを用いた衣服が一般的では無かったので、風合いや色合いよりも汚れ落ちに重きを置いていたのかも知れませんね。

素材的にも丈夫だったでしょうし、洗い込む事によって柔らかくなる事も消費者の方にとっては想定内だったのかも。

現在は使用される素材はもちろんですが風合いを付加する加工技術も進んでおり、よりデリケートになっています。

クリーニングで生地を痛めるような洗い方は出来る限り避けたいですからね。

衣服に対しての水量を多くした(中浴比)場合

衣服に対しての水量が一定量あるので遠心力があまり掛からずに少し持ち上がればすぐに滑るように落ちていますので衣服の動き的には揉み洗いにも似ています。

(動画はタオル同士なので、あまり滑るようには見えませんが・・・)

ちなみに揉み洗いと言うと家庭用縦型洗濯機を思い浮かべられるかも知れませんが、縦型洗濯機の揉み洗いは生地と生地を擦り合わせる「擦り洗い」です。

衣服と衣服が密接した状態で回転するので接触している生地同士は擦れ合う。

擦れ合うので生地から繊維や染料と一緒に汚れも剥がれ落ちているという感じです。

実際、大手家電メーカーのHPや家電量販店の店員さんが「擦り洗いするので縦型洗濯機は洗浄力が高い。でも生地は傷みますよ。」って言われていますね。

温度を加えられない事や使用できる薬剤に制限がある家庭洗濯の現状では、そこまで生地に負担を与えないと汚れが落ちないと言う事でしょうか。

一方ドラム式洗濯機で中浴比で洗った場合の揉み洗いですが、衣服は水と一緒に滑り落ちていきますので水が潤滑剤となり生地へのダメージが抑えられます。

(水量をより増やせば衣服へのダメージもより軽減させる事が出来ますが、洗浄力はやはり落ちますけどね)

またドラムが回転する為、衣服は絶えず位置を変えながら入れ替わりますので、その分生地への負担も分散されます。

同じ場所に負荷を掛け続けるより分散しながら負荷を与えるほうが生地には優しくシワになりにくいです。

(但し、ドラム式の場合は衣服の重さが影響を与えてしまいますので注意が必要になります)

クリーニングでは温度を加えたり効果的に使用できる薬剤があったりしますので、極端な擦り洗いをしなくても汚れやシミを落とす事が出来ます。

(当店でのランドリークリーニング(白衣やシーツ、一般的なYシャツ等強い機械作用にも耐えられるアイテム限定で用いる洗浄力の強いクリーニング方法)は中浴比程度の機械的作用で衣服へのダメージを最小限に抑えながら洗っています)

なので、ご家庭でのお洗濯よりも衣服へのダメージを抑えた安全な洗浄が出来るんです。

「すすぎ」へ移行しても水量が十分にあるのでしっかりとすすげますね。

家庭用ドラム式洗濯機も節水に拘らなければ

家庭用ドラム式洗濯機の浴比を上げる事が出来れば、節水に拘らなければお悩みも随分と解決するように思うんですけどね。

ご家庭でのお洗濯でもある程度の洗浄力は期待出来ると思いますし、何より生地へのダメージも抑える事が出来ます。

水量を多くと言っても縦型洗濯機での標準使用量があれば十分足りるような気がします。

衣服全体を浸しておかないといけない訳ではないので、その点では家庭用縦型洗濯機よりも少ない水量で洗う事が出来ると言う事です。

余計な機能も付けなくても済むのでは無いかと考えたりもしますが。

ただドラム回転なので落下の際に掛かる重さが衣服に影響を与えますので、ドラム式洗濯機は洗う衣服の選別も大切になります。

しかし、どうして節水に拘るのでしょうか。

家屋内で水漏れを起こすと、そのリスクが大きいからとか。

でも節水のままだと家庭用ドラム式洗濯機を購入するメリットが無いですね。

節水に拘るあまり、汚れも取れないばかりかすすぎも不十分になると衛生面でも悪くなるのではないでしょうか。

本来、衣服を清潔にする為のお洗濯が逆の方向に向いているように感じます。

近頃は汚れを落とすよりも、その原因物質を匂いで誤魔化したり違う物質に変化させて打ち消したりする技術が進んでいるようですが・・・。

ご家庭で洗えるものと洗えないものを区別して、洗えるものはしっかりと洗うようにするのも一つかと思うのですが・・・。

クリーニング業者の勝手な妄想かも知れませんが。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください