ウールコートの毛羽立ち・縮み

投稿日: カテゴリー: お仕事, 完全手仕上げ, 衣類について

今日TVを見ていると、キッチン泡ハイターのCMソングを小島麻由美が歌っているんですね。

 

初めて知りました・・・。

 

久し振りに聞いてみようかなぁ・・・どこにやったかな・・・CD。

 

 

さてさて。

 

週明けの月曜日、カシミヤ混ウールレディースコートをお預かりしました。

 

「 他店でクリーニングしたら風合いが悪くなって縮んだ 」とか。

 

本来であれば、ご依頼されたクリーニング店に対応してもらうのが良いのですが・・・色々と事情がありまして当店がお受けする事になりました。

 

 

拝見するとウール生地が毛羽立って縫い代(シーム)部分も浮いている状態です。(ビフォー画像は忘れました)

 

左が元々の毛羽立った状態、右がアイロンで整えた状態。

 

クラシックな感じのする上品なカシミヤ混ウールコートですもんね。

 

ウール生地が毛羽立った状態であれば外観を損ねて見栄えもスゴク悪くなります。

 

お手入れは丁寧にしないと・・・。

 

 

お聞きすると、抱きかかえた子供さんが食べ物をこぼされて広範囲にシミが付いたとか。

 

そのしみ抜きをクリーニング店に依頼されたら、残念な事になってしまったらしくて。

 

おそらく、クリーニング店でのドライクリーニング工程の品質が悪かったんでしょうね。

 

 

ウール繊維は通常の状態では水をはじく撥水性を持ち合わせています。

 

ただ、多量の水を含んだ状態で揉み作用が加わると・・・一気に繊維内に吸収してしまいます。

 

水分を吸収した状態で揉み作用が加わると毛羽立ちを起こしたり、最悪はフェルト化収縮という修復が難しい状態に陥る事につながります。

 

ドライクリーニング工程でシミ・汚れを除去する際は、その微妙な水分調整が必要となってくるんですが・・・今回は水分の影響を受けたまま揉み作用が加わり毛羽立ちを起こし生地を膨潤させてしまったようです。

 

そのせいで、外観的にも縮んだ状態になってしまったと考えられます。

 

ドライクリーニングの特性が発揮されていないようで、非常に残念ですけど・・・。

 

 

ウール素材は基本的にドライクリーニングでも汚れを落としやすい素材ですが・・・取り扱い次第によってはリスクを大きくもしますし小さくもします。

 

ダメージを与えずに落とせる汚れでも、今回のようなトラブルにつながる事もあります。

 

 

扱いやすい素材でもあり、すごく難しい素材でもあります。

 

 

クリーニング店選びは慎重に。

ウールコートの毛羽立ち・縮み」への2件のフィードバック

    1. プリン2号さん、コメントありがとうございます。

      そうなんです、衣類のお手入れも結構大変なんです。

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