お仕事お役にたてればしみ抜き

ご自身でのインクの染み抜きはやめた方が・・・

誤ってシミを付けてしまった時、ご自分で処理しようと思われる事があるかと思います。

でも、ご自分で処理をしたが為に「落ちにくいシミ」に変化させてしまう事もありますよ。

 

例えばインクのシミ。

インターネットなどで調べると色々と方法が出てきますが、ご注意下さいね。

 

油性ボールペンのインクは主に着色剤・有機溶剤・樹脂で作られているそうです。

着色剤に使用されているのは微細粒子の染料。

それを有機溶剤で溶かし樹脂で粘度を高めて染着物に固着・定着させるっていう感じでしょうか。

 

染み抜きの場合は、染料をまとめているその樹脂を溶解させて除去する事になるっていうイメージなのですが・・・なかなか難しいんですよ。

溶解させて染料を動かすことは容易いのですが、しっかりと生地から取り除くとなると相当大変です。

 

使用する溶剤の特性とインクの性質のバランスや付着した生地の性質にも溶解度合いは変わると思われますので非常に難しくリスクが伴う作業となります。

 

まとめている樹脂が溶解されると染料もより細かくなりますしね。

付着した当初は生地表面の糸に浸透しているだけのようですが、一旦溶解させてしまうと溶け出した染料が生地の奥の繊維にまで入り込んでしまう事にもなります。

ましてや変に動かせてしまうと、その細かくなった染料が生地の奥に入り込んでしまうので余計に厄介な事に。

 

「自分で溶剤を塗布したけど・・・滲んだだけで落ちなかった」という経験を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

stain (640x480)

(このような感じで)

 

生地って平面に見えていても何本もの糸から成り立っていますしね。

マクロで見れば3次元の立体的な構造になっています。

しかも、その糸はまたまた数多くの繊維が寄り集まったものですから。

 

糸の隙間、更に糸の奥の繊維間にまで浸透してしまったら・・・。

なかなか溶剤も届きにくくなりますし、物理的な刺激も与えづらくなります。

(染みを除去するには溶剤を塗布するだけではなく、物理的な刺激も必要です)

 

となれば、落とせないシミになってしまう事に。

 

ですので、ご自分では何もせずにそのままの状態でお任せ下さいね。

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